俺だって俺なりに

中堅メーカーの経営企画の仕事を通じてサラリーマンの悶々とした生活を満喫中。能力普通でそれなりに真面目。ガラスのハートのくせに実力以上に頑張って疲れたり。「俺だって俺なりに、あなただってあなたなりに」何とかふんばって働いている俺と俺に似たような人がいれば応援したいという意味で始めたブログ。

金利について理解を整理する⑥金利の歴史を簡単におさらいしてみる

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5回に分けて金利について自分なりに簡単に整理してざっくり理解ができた。

金利に触れることは日常でもあるけど、一応歴史的に金利がどういうものだったか簡単に理解しておきたかったのでざっくりまとめてみた。

俺がいつ金利、つまり利子に触れるだろうか。特に金融の仕事をしているわけではない普通の中堅のメーカーに勤めるサラリーマンが金利に触れる機会はどんなときだろう。

1つは私生活での住宅ローン、2つ目は仕事での会社の財務諸表における有利子負債。

金利(利子)に触れる機会(1)住宅ローン

神木が金利(利子)に触れるのは1つ目は住宅ローン。三年前に購入したマンション。家族のために30年という長い期間をかけて返済するローンを組んだ。神木が選んだのは固定金利でジャスト1%で組んだ。

何度も何度もエクセルで返済シミュレーションをしたり、住宅ローンのプランを比較して選んだことを覚えている。

いまは住宅ローン減税という10年間借り入れの1%が毎年返ってくるのでそれも加味する必要がある。たとえば3000万借りたら30万年間で返ってくるのだ(毎年元金が減るので徐々に還付額は減るが)。これは大きい。

たしかに固定より安い変動金利を選べば1%の還付に対して0.6%とか実際にはかからないので、借り入れをすると儲かるという変な状況になっている。神木の会社でも変動金利を選んでいる人がまだ多い。

神木も相当迷ったが、1%の減税と実際の1%の金利払いで10年間は金利ゼロというところをプラスに捉えてそれ以上に儲けることは断念した。

その代わり、30年間、金利が変わらないという安心感を選んだ。途中まで変動金利でいって金利が上がってきたら固定に借り換えることもできるが、変動金利が上がっている頃には固定金利もあがっているはずで、そんなにうまく借り換えはできないだろうこと、借り入れには費用もかかるという2点を考えてそれは行わなかった。

金利(利子)に触れる機会(2) 会社の負債

もう一つ触れる機会は仕事である。会社の有利子負債だ。

どの会社も基本的に借り入れをしている。無借金経営は素晴らしいことかもしれないが、神木はむしろ借り入れをしてでも成長をするための投資をすべきと考えている。

どういうことかというと日本は借り入れの金利払い低いからだ。たしかに増資の方が返す必要がないお金なので良いという考えもあるが、残念ながら株主からのプレッシャー、つまりは期待される利回りが高いのだ。

あまり深掘りするとややこしくなるのでサラッと書くと、株を新たに発行して資金調達するよりも銀行から借りた方が低金利の利子をつけて返済するだけなので良い面もあるということだ(上場会社の場合)。

どれくらいを借り入れして、どれくらいを自己資本にした方が良いかという議論もよく行われるが明確な回答はなく、ケーバイケースだ。

また、国によって借り入れの金利が13%とか15%の国もあることが普通にある。利益6億の会社で、借り入れが20億あったら20億の15%、つまり3億が利子として返済に充てられるため、利益の半分が銀行にもっていかれるのだ。

このようにいまの借り入れで支払う利子と、自己資本でやっていくこと(フルにリスクをとる)という部分を比較して企業は借金するかどうかを決めているのだ。

前置きが長くなったが、ここから少し金利(利子)の歴史を振り返ってみる。

まずは日本、そしてヨーロッパを例に出してみる(アメリカは歴史が浅いので除外)。

日本における金利(利子)

まず古代。だいたい600年代後半の飛鳥時代とか律令制っていう体制があって国家による貸し出し制度として出挙(すいきょ)っていうのが行われていたみたい。日本では租(そ)という税として納められたのはお金ではなくて米。まあ年貢。それは普段は神への捧げものとして保管されていて、百姓が困窮した時に貸し与えられたそうだ。

まあなんというか、米を神様から借金してくるということで、たとえば翌年に米を収穫できたら借りた時よりも多くの米をおさめるということでプラスアルファの米が利子にあたるものだったといえるだろう。

次に中世。

この時代は神社とか寺が米や銭の貸し付けを行ったようだ。お金から本来は一番遠い世界というイメージがあるが、実は逆でこうった寺社仏閣が金の貸し借りをしていたというのはちょっと意外。でもよくよく考えてみると、神様にお米をおさめるという意味で、俗人ができないということで神仏に直属する者が行っていたという意味で寺社仏閣がやっていたということのようだ。

でも貨幣経済が出てきて普通の人も行えるようになったみたいで、ここから民間の金融業者の歴史が生まれてきたようだ。


ヨーロッパにおける金利(利子)

結構ヨーロッパでは金利というのはタブーとされていたみたい。近世・近代になってから全然OKということになったようだ。それまでは宗教的な側面から利子は禁止という考えが結構ふつうだった。利息は不労所得ということで良くないものだということとされてきた。

中世ではキリスト教徒間の利子がつく貸借は禁止されていたが、貨幣経済が浸透してくると、それも忘れられてふつうに利子のついた貸し借りが行われるようになったようだ。

以下Wikipediaの引用で申し訳ないけど、「16世紀には宗教改革の指導者の一人であるジャン・カルヴァンが5%の利子取得を認め、イギリスでは1545年にヘンリー8世が10%以内の利子取得を認める法令を発布した。17世紀の学者クラウディウス・サルマシウスは正当な利子を擁護する論文を書いた」という説明がある。まあ徐々に金利を認めざるを得なくなってきたということだね。イギリスではじまった産業革命の19世紀にはカトリック教会も利子を容認して一般的になったようだ。


あと調べていて面白かったのが「単利」はOKだけど「複利」はダメということが一般的だったようだ。今では複利の方が一般的だけど、現代でも複利ってどうなの?という懐疑的な意見もあるようで、特に古い議論ではないようだ。

それ以外にもいろんな例がある

まあ調べるときりがないけど利子については歴史的にもあまり良いものとはされていなかったようだ。

古代ギリシアアリストテレスは「貨幣が貨幣を生むことは自然に反している」と言っているし、

旧約聖書では「あなたのところにいる貧しい者に金を貸すなら(中略)利息を取ってはならない」 と言っている。

新約聖書では「あなたがたは、敵を愛し、人によくしてやり、また何も当てにしないで貸してやれ」としている。



とまあ簡単にまとめさせていただきました。


過去の金利シリーズの記事は以下からご覧ください。

<シリーズ記事>
oredatte.hatenablog.com
oredatte.hatenablog.com
oredatte.hatenablog.com
oredatte.hatenablog.com
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